SDGs#13 気候変動に具体的な対策を…、ってどうやって?

 

 

ごきげんよう。オフィスミコト・トリリンガル研修講師の張陽子です。

 

 

SDGs#13

#13  気候変動に具体的な対策を

 

 

 

ふと、幼少期を思い出して…

「こんなに夏って暑かった?」

「関東には雪って降らないのかしら?」

と疑問に思う今日この頃。

「異常気象」という言葉を頻繁に聴く様になり、確かに地球がおかしくなっていることを実感します。

地球温暖化で思い浮かぶ問題は何ですか?

 

地球上で水不足の話題が耐えません。

さて、どうして水不足になるのでしょうか。

 

さて、自然のサイクルをご存知でしょうか?

雨が降ると木々が吸収し木々の生命になり木々は酸素と二酸化炭素の交換を行い。。。

しかし、木々が大量に伐採され、自然の循環が回らなくなってきています。

 

 

ヤシ油、聞いたことありますでしょうか?

 

ヤシ油は主に「値段の安い商品に使われる油」として有名です。

世間から「ジャンクフード」と呼ばれる食べ物や、安価なsジャンプーやクリームにも使われて便利な油です。

その「ヤシ油」が取れる椰子の木を大量に伐採して自然の循環が破壊されてしまいました。

 

 

 

SDGsを意識する企業は

「ヤシ油を使用している商品は扱わない。」

と公言している企業もあります。

 

企業の一つの取り組み、そして地球上に住む人々の意識から徐々に改善していくしかありません。

 

 

この温暖化で言葉の話せない生物達も悲鳴をあげています。

命は同じです。同じ地球上に住む者として考慮しなくてはなりません。

 

 

【 水ストレスと需要 】

経済協力開発機構(OECD)の「OECD Environmental Outlook to 2050(2012)」によると、2000年時点の世界の水需要は約3,600km3であり、このうち灌漑用水が約2/3を占めています。

水需要は2000年から2050年の間に、主に製造業の工業用水(+400%)、発電(+140%)、生活用水(+30%)の増加により、全体で55%の増加が見込まれています。

2050年には、深刻な水不足に見舞われる河川流域の人口は、39 億人(世界人口の40%以上)となる可能性もあると予想されています。

 

水ストレスの程度(水需給が逼迫している状態の程度)を表す指標として、「人口一人当たりの最大利用可能水資源量」がよく用いられます。

この指標では、生活、農業、工業、エネルギー及び環境に要する水資源量は年間一人当たり1,700 mが最低基準とされており、これを下回る場合は「水ストレス下にある」状態、1,000 mを下回る場合は「水不足」の状態、500 mを下回る場合は「絶対的な水不足」の状態を表すとされています。

 

 

【 気候変動 】

気候変動に関する政府間パネル(IPCC: Intergovernmental Panel on Climate Change)の「第5次評価報告書(2014)」では、ここ数十年、気候変動は、全ての大陸と海洋にわたり、自然(物理、生物)及び人間システムに影響を与えているとされています。

 

水資源として利用可能な水の量は、降水量の変動により絶えず変化しています。このため、大雨や干ばつなどの異常気象を引き起こしているとされる地球温暖化による気候変動は、水の利用可能量に大きな影響を及ぼします。

洪水や干ばつは、世界各地で多発しており、災害疫学研究所(CRED: Centre for Research on the Epidemiology of Disasters)によれば、2015年には、国家レベルの洪水、干ばつがそれぞれ152件、32件発生し、影響を受けた人は洪水が約3千万人、干ばつが約5千万人に上ると報告されています。
IPCCの「第5次評価報告書(2014)」では、地球規模での水に関する影響として以下が挙げられています。

◯ 将来予測
・ 今世紀末までに海面水位は0.26~0.82m上昇する
・ 降水量は地域によって差が激しくなる
・ 高緯度域と太平洋赤道域は降水量が増加する
・ 中緯度と亜熱帯の乾燥地帯は降水量が減少する
・ 中緯度の陸域のほとんどと湿潤な熱帯域において、極端な降水がより強く、より頻繁となる

◯ 観測された影響
・ 多くの地域において、降水量または雪氷の融解の変化が水文システムを変化させ、量と質の面で水資源に影響を与えている
・ ほぼ世界中で氷河が縮小し続けており、流出や下流の水資源に影響を及ぼしている

◯ リスク
・ ほとんどの乾燥亜熱帯地域において再生可能な地表水及び地下水資源を著しく減少させる
・ 水不足を経験する世界人口の割合及び主要河川の洪水の影響を受ける割合は、今世紀の温暖化水準の上昇に伴って増加する
・ 海面水位上昇により、沿岸システムと低平地は、浸水、沿岸域の氾濫、及び海岸浸食のような悪影響をますます経験することになる

また、地球温暖化による気温上昇に伴い、積雪量が減少し融雪の早期化が起こり、河川流出量の減少や流出時期が早まるなど、気候変動が水資源に様々な影響を与えることが懸念されています。

 

私達は次世代が気球に住めなくなることを防がなくてはなりません。

「人ごと」「国まかせ」にせず、一人一人が真剣に考えて話し合い、取り組んでいきましょう。

[ 課題・問題 ]

・2019年の地球の平均気温は、過去2番目に高かった。このままだと2100年までに世界の平均気温は3.2度上昇する可能性がある

・コロナ禍により2020年の温室効果ガス排出量は6%減少するかもしれない。パリ協定が努力目標として掲げる1.5度の上昇に抑える為に必要な 年7.6%ずつの排出量削減には及んでいない。

 

※ 何も対策をしなければあらゆる生態系に悪影響が及びます。

人間が引き起こした気候変動はきちんと人間が処理してまいりたいものです。

 

 

[ ターゲット ]

13.1) 全ての国々において、気候関連災害や自然災害に対する強靱性(レジリエンス)及び適応の能力を強化する。

13.2) 気候変動対策を国別の政策、戦略及び計画に盛り込む。

13.3)  気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する。

13.a) 重要な緩和行動の実施とその実施における透明性確保に関する開発途上国のニーズに対応するため、2020年までにあらゆる供給源から年間1,000億ドルを共同で動員するという、UNFCCCの先進締約国によるコミットメントを実施するとともに、可能な限り速やかに資本を投入して緑の気候基金を本格始動させる。

13.b) 後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において、女性や青年、地方及び社会的に疎外されたコミュニティに焦点を当てることを含め、気候変動関連の効果的な計画策定と管理のための能力を向上するメカニズムを推進する。

※国連気候変動枠組条約(UNFCCC)が、気候変動への世界的対応について交渉を行う一義的な国際的、政府間対話の場であると認識している。

 

 

参考資料

・国土交通省

・国政連合SDGs について

https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/

・国際連合英語サイト

https://www.undp.org/content/undp/en/home/sustainable-development-goals.html