ユダヤ人に対する3つの常識
Shana Tove
(明けましておめでとうございます)
shana Tove(シャナ・トバ)!…?
ヘブライ語の「あけましておめでとう」にあたります。
(「えっ、なぜ今??」と思っている方も多いでしょう)
接客研修・外国人研修専門家の張陽子です
現在唯一世界でコロナ予防接種が進んでいるイスラエル。
イスラエルはユダヤ教の国なのでユダヤ教について語りたく思います。
ユダヤ教の新年
“Rosh Hashana”
10日間ほど続き 最終日は断食するそうです。
ユダヤ人は西暦ではなくユダヤ暦で生活をします。
在日のエクゼクティヴ・ビジネスマンと呼ばれる方は
ユダヤ系の方が多いです。
多くのユダヤ系のビジネスマンは今日は会社に行かず
広尾にあるユダヤ教の教会に行っている様です
さて、著名なユダヤ系創業者
ビル・ゲイツ氏(マイクロソフト)
マーク・ザッカーバーグ氏(FB)
ラリー&セルゲイ氏 (Google)
ドナルド・フィッシャー氏(GAP)
カルバン・クライン氏 (CK)
ハーワード・シュルツ氏(スタバ)
リーヴァイ・ストローマ(LEVI’S)
チャールズ・ラザラス(トイザらス)
[ 有名企業の創業者=ユダヤ人??? ]
スピルバーグ氏、アインシュタイン氏も
ユダヤ人ですね。
国際的なビジネスを展開するにあたり
ユダヤ教について、ユダヤ人について、
知っておかなくてはならないことが多々ございます。
その中で3つは押さえておきましょう
①ユダヤ人はクリスマスを
祝わない
ユダヤ教には
Hanukkah (ハヌカ)
呼ばれるクリスマスの様な日があります。
12月に入るなり白人だから…、と
クリスマスの話ばかりしていたら
「あ、この人はユダヤ教について知らないんだな」
という枠でくくられてしまいます。
是非 知識として ハヌカについて抑えましょう。
ハヌカはユダヤ暦でいうキスレブ月の25日から
8日間祝われます。
(毎年12月の初旬に周囲のユダヤ人マダムが忙しそうにしています。)
ハヌカはおよそ2000年以上前からあるそうです。
(はい、クリスマスより歴史が古い!とユダヤ人は声を揃えます)
かつてギリシアに支配されていたユダヤ民族は反乱を起こし
ギリシャから神殿を取り返します。
早速、その神殿に「火」を灯そうとしますが、
燃料の「油壺」が1つしか有りません。
これでは、直ぐに燃え尽きてしまうと心配しましたが
なんと8日間も燃え続けたのです。
その由来よりハヌカ祭りが生まれたと言われています。
ハヌキア
この9本のロウソクはクリスマスでいう
クリスマスツリーの様な象徴です
初日に1本と種火に火を灯し、
日々1本ずつ点火するそうです。
ハヌカゲルトといって金貨の様なチョコレート
これはユダヤ人がハヌカの日に子供達に配るチョコです
スフガニアという色鮮やかなあんドーナツの様な
お菓子もクリスマスケーキの様に定番のデザートです。
(中身は餡では無く、ジャムやクリーム)
米国人、欧州人… 白人のビジネス仲間に
12月になったら
「あなたはHanukkahを祝いますか?」
と尋ねてみてください。
Yes or Noに関わらず、
貴方は「知識のあるビジネスマン」、
と認めてもらえます。
②ユダヤ人は独自の宗教食文化がある
[ カシュルート] Kashrut
ユダヤ教徒が食べるものとして
「カシュルート」と呼ばれる食事の規定があります。
ヘブライ語で「カシュルート状態」を表す女性名刺です。
(蹄が割れていて反芻する動物)
食用可能な動物=牛、羊、山羊、鹿肉
食用不可能な動物=豚、イノシシ、うさぎ、馬、ラクダ、犬、猫
(少し硬めのハンバーグの様なものです。
ユダヤ系のパーティーでは必須の食事。)
(魚介類において)
食用可能= ヒレと鱗(ウロコ)が有ること。
食用不可能=貝類、たこ、いか、うなぎ(鱗が目立たないから)
昆虫は殆ど食べられません。
(日本人にとってはこれと言って問題無しですね)
なぜかハチミツも食べてはいけないそうです。
肉と乳製品を同時に取ることはできません。
*クリームシチュー など、もってのほかです
*チーズバーガーもストライクでアウト!な食べ合わせです。
*ホテルのビュッフェでもハムが提供されていたら、
ヨーグルトや牛乳はありません。
食べるときは時間を数時間 間隔を空けて食べるそうです。
ビジネスランチ・ディナーを設定するに当たり
上記の内容を頭に入れてお店を予約してください。
「レストラン経営者様スタッフ様に気をつけて
欲しいことは何でしょうか」とユダヤ人に尋ねたところ、
「特に無いです。私達は日本という国に来たからには
日本の常識も知っています。
私達が調べてからお店には行きますので大丈夫です」
さすが、スマートです。
(海外で日本式を押し付けた芸人さんの話が思い出される…恥ずかしい…)
③ユダヤ人は教育熱心で家族思いである
核家族化が進む日本に比べると
家族、親族をとても大切にしています。
また教育こそ1番残さなくてはならない財産、
ということを今までの悲惨な歴史(ナチスドイツ等)
から知っているため、お金を残すより知識を残してあげよう
と親は惜しみなく子供に教育面で全面的支援をします。
なので世界で活躍する政財界、著名人がユダヤ人なのも
納得できますね。
以上3つは絶対に知っておいて欲しい
ユダヤ人に関する知識です。
さて、補足
1)キッパー// Kippar
ユダヤ人が頭にチョコンと可愛く乗せている帽子を
キッパーと言います。
この帽子の意味は
「神に対して頭を隠すことで
神に対しての謙遜」
と言われています。
元小泉首相もトランプ大統領も
イスラエルに行く際に被っていました。
一つあるとビジネスマンとの話に花が咲くかもしれません。
2) ユダヤ教13歳の成人式
ユダヤ教では13歳で成人式を迎えます。
(本来女児は12歳だが13歳で祝う人が増えた)
男の子は バル ミツワー
女の子は バン ミツヴァー(Bat Mitzah)
この成人式はとても盛大で
七五三の3回分と成人式を合わせて倍にした(?)ような規模で祝います。
とにかく盛大なお祝いです。
この儀式を迎える前には毎週日曜日に
ユダヤ教の教会に行ってユダヤ教聖書を丸暗記します。
そして当日は結婚式の様な盛大さです。
私の友人は(六本木に住むビジネスマン)
その友人の娘の儀式のために
1000万円掛けてお祝いの宴を用意していました。
(1000万円以上かもしれません)
親戚の往復飛行機代、宿泊、そして
高級ホテルでの宴会場を貸し切っていました。
そこまでして祝うのですね。。。
更に詳しく知りたい方は東京女学館前に
位置する教会へお問い合わせしてみてください。
http://www.jccjapan.or.jp/index.html
Shana Tova !!!
(2019年9月30日執筆)
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