中近東からのビジネスマン・訪日観光客へ気をつけなくてはならない3つのこと 

 

 

ごきげんよう

 

接客業の楽しさを広める伝道師こと張陽子です。

 

 

一昨年サウジアラビアの国王が日本へ公式訪問されたニュースは

驚くものがございました。

この公式訪問では25人の皇太子、10人の閣僚、

軍の幹部や宗教指導者を含めると総勢1500人が同行したと報告されています。

飛行機から降りるトラップは専用のエスカレーターを自国から持参したり、

日本中の超高級外車を集めて対応したりと…。

本当に「ど肝を抜かれる」、という言葉がぴったり当てはまったものです。

日本に来日されたと言うことは…、

少しずつ日本に目を向けているのです。

 

そして日本のアニメや原宿ファッションが少しずつ世界に広がっているお陰で、

「日本へ行ってみたい」、と思う中近東の方が増えているようです。

(イスラム式の原宿ファッションも話題になりました)

 

 

レストラン経営をされている方は宗教食対応をされると

売り上げが確実に伸びます。

 

「宗教食対応ができる」

 

とホームページで宣伝すれば、

中近東の方々がネット検索した時に貴社のレストランがヒットします。

そして口コミでどんどん広がることでしょう。

 

 

日本の飲食業界では「宗教食対応可能レストラン」はブルーオーシャンです。

宗教食対策をしただけで売り上げが上がること間違いございません!

中近東はお金を持っている国民です(※)。

お店に多くの売上記録を残してくれることでしょう。

(※中近東といえど 各国特色がございます。お金持ち国家であるサウジアラビアやカタール、オマーン、

かたや貧困国とされるソマリアやパキスタン、戦争で命の危機と日々戦っているアフガニスタンやシリア等…)

 

 

2020東京オリンピック、2025年には大阪万博が開催されます。

世界中の人々がはるばる日本へいらっしゃいます。

レストランや小売店を経営されている人

そして世界を股にかけるビジネスマンは知って

おかなければならないことが多々ございます。

(どこの国よりも「宗教食対応」が出来ていない日本、と言われているそうです)

 

ビジネス・ランチ/ ディナーにおいても

様々な中近東に関する事柄や宗教について

絶対に知っておかねばなりません。

 

 

中近東の方々への注意事項に触れたく思います。

 

 

①豚肉を食べてはならない

 

中近東にはイスラム教の方が多く

『イスラム=豚肉禁止』

と言っても過言ではありません。

イスラム教に対する宗教食対応を打ち出したい方は

豚肉を使用していないことをアピールされる必要がございます。

豚肉を調理したフライパンを使って他の料理を作るのも嫌がります。

「鍋にも気をつけてしっかりと分けて使っています」などの注意書きは必須です。

なぜ、イスラム教徒は豚肉が禁止されているかというと様々な俗説がございます。

1)  聖典(コーラン)で禁止されているから

2)  豚は不潔で感染症があるから

3)  豚は役に立たない動物だから食べるに値しない

・・・・など・・・・

中華料理は多くの豚肉を使うのでイスラム教対応は難しいですね。

 

「ハラルフード対応店」の看板を挙げて、

ハラルフードだけ扱うことも新しい開拓地ですね。

(※ハラルフード=特別な処理方法を通った食材を使う食事)

 

 

 

②アルコール(お酒)を飲んではならない

 

イスラム教徒はお酒を嗜みません。

アルコールメニューを渡すことも失礼に当たります。

(しかし中近東の航空会社の機内のアルコールの種類は豊富です!)

 

 

日本の煮物には「みりん」が使われることが多いです。

煮物を食べた後に「料理酒が入っていた」と知って

口に指を入れて吐き出したイスラム教徒もいる、と聞いたことがあります。

中近東の方々を接待する際は、レストランに事前に問い合わせて

食材を事細かに聞いておきましょう。

 

 

お食事を取りながらお酒を飲め無いのは…

寂しい様な気も致しますが宗教とは、そういうものですね。

 

 

 

 

③外見をやたら滅多に褒めてはならない

イスラム教徒の女性は従順で、自分の旦那様や父親など

ごく親しい身内の男性以外には髪の毛を見せません。

 

大きめのスカーフの様なヒジャブ、と呼ばれる布で髪の毛を隠します。

 

これには諸説あるようですが、

 

『自分の旦那様以外に女性として

 魅力的に映らないようにする』

 

というのが、1番強い説だと言われています。

 

脚の綺麗な国民ですが、ミニスカートを履く若い女性も見かけません。

 

男性が女性に対して「綺麗ですね」、「美しいですね」

などの声を掛けるのはあまり良くないそうです。

(イタリア人は驚くでしょうね…)

 

厳しいイスラム圏では

 

「他人にとって綺麗に見せてしまっているのは、

 旦那様に対して申し訳ない。」

 

と言うように考えてしまう人も多いそうです。

フッション店、アクセサリー屋さんで褒めるのも、

返って良くない事に当たるそうです。

(小売店でお客を褒めなくてどうやって売るのでしょう?)

 

まだ色々とタブー事項はございます。

 

中近東の方々にとっての様々な常識が

私達日本人にはとても驚くことばかりです。

 

しかし東京オリンピック、大阪万博、を開催するに当たり

様々な宗教対応ができる様にしてゆきましょう。

 

真のグローバル化が進みます様に。。。

 

 

 

 

===*中近東*===

 

*中東&近東両方に属する国

・イスラエル、イラク、シリア、トルコ、

パレスチナ、ヨルダン、レバノン、

 

*中東に即する国

・アラブ諸国連邦、イエメン、イラン、エジプト、

オマーン、カタール、クェート、サウジアラビア、

バーレーン

 

*拡大中東国

・アフガニスタン、アルジェリア、キプロス、スーダン、

チュニジア、サハラ・アラブ民主共和国、ジブチ、

ソマリア、パキスタン、モロッコ、

モーリタニア、リビア、

 

*近東に属する国

・アゼルバイジャン、アルメニア、ジョージア