SARS の経験を活かした台湾政策🇹🇼

 

 

 

 

ごきげんよう。

トリリンガル研修講師

オフィスミコトの張陽子です。

 

 

今回の新型コロナウィルス感染症の対応は

世界中から大絶賛された台湾。

SARSの教訓をキチンと活かしているからです。

 

どの様にしてこの新型コロナ感染症に

対応してきたか、分かりやすく簡単な

言葉で説明させていただきます。

 

 

まず、2003年のSARSの際に

「国民への強制力を担保する法規制」

を作りました。

 

それは1944年に施行された

【伝染病防治法】

をベースに法定伝染病と指定された場合、

 

①医師による通報や一般市民への検査実施、

②強制隔離措置の強制、

③違反時の罰則、

 

などが制定できるというものだそうです。

 

また、行政院の同意の元「中央伝染病指揮センター」と指揮官を設置し、

各省庁へ統一的な指揮監督を行える権限を持つと共に、

国軍や事業者、民間団体との協議も行える仕組みが整えられています。

 

 

疾菅署はSARSのあった2003年以来、

政府のホームページで各種伝染病に関する情報公開を行なっています。

 

また、24時間体制のホットラインで

国民からの情報提供、また問い合わせへ

対応しています。

 

今回の新型コロナウィルスに関しては

ホームページだけでは無く

LINE経由でチャットポットを活用して

感染情報や公衆衛生情報を通知しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今回のヒーロー的存在

陳時中指揮官を語らなくしては

話が進まない。

 

陳指揮官は毎日記者会見で最新の感染状況や

管理体制の情報を公開しています。

その場には各省庁の専門家も同席していて、

国民からの疑問に丁寧に答えています。

 

こうした活動によって台湾国民は陳指揮官へ

絶対的信頼を寄せています。

そして台湾全体が一体となって新型コロナに対する

取り組みが推進出来るのです。

 

 

 

また、世界中から敬意を表された唐鳳さん

(オードリー・タン(Audry Tang)が

今回台湾が世界から賞賛される要因の大部分を

占めていると言っても過言ではないでしょう。

 

IT大臣に35歳で抜擢されたオードリー・タンは超人的天才といわれ

幼少期からコンピューターに興味を示したそうです。

学校ので学ぶ内容はオードリータンには足りなすぎて、

学校に馴染めず不登校になります。

 

12歳でPerlを学び始め、

19歳でシリコンバレーでソフトウェア会社を企業します。

2005年、外見と自己意識を統一させるために名前を変え、

女性への性転換を始めます。

 

オードリー・タン氏は

「私の脳は私が女性であると認識しているのに、

社会的にはそうでないことが要求されるので、

私は長年に渡って現実世界を遮断し、

ネット上で生活をしてきました。」

と公言しています。

 

 

オードリー・タン氏ののIT対策が時代に合わせて

最高の化学反応を見せたようです。

 

 

まず、日本では「マスク不足」が深刻になり、

各ドラックストアーでも開店前からマスクを求めて

行列をなしていました。

 

オードリー・タン氏の開発したアプリにより

台湾国民はマスク不足の混乱を避けられました。

 

台湾はマスクによる問題解決策として

 

①1月24日に医療用マスクとN95マスクの輸出を禁止する

 

②1月30日から国内で生産するマスクを全て国が収用し 全国の大手コンビニで購入出来る環境を整えた

 

③国民健康保険カードの番号で購入実績管理を行う実名制販売が2月6日から導入される

 

④はじめは毎週1人2枚まで購入出来、購入価格も5元と統一された

 

⑤1人で何枚も買わない様に

月水金は保険証番号末尾奇数

火木土は保険証番号末尾偶数

とした

 

⑥買い占めを防止する為、

購入時に保険証をスキャンすると

購入状況がその場で分かるよう、

購入履歴情報が台湾全国で一元管理されています

 

⑦薬局のマスク在庫数のデータも政府で一元管理されており、

国民はスマホアプリを使って近くの薬局のマスク在庫数を確認でき、

指定時間に買いに行けば良い

 

 

アプリの開発は大部分がオードリータン氏です。

しかしオードリー・タン氏だけでなく、

「シビテック」と呼ばれるコミュニテー組織の

協力無くしてこの体制は整えられなかったそうです。

 

ITで社会解決を目指す「シビック」は

gOv(ガブゼロ)」と呼ばれる組織です。

 

行政組織でも無く、

企業組織でも無い、

「市民」の立場からITを駆使し

様々な地域の課題を解決する技術者から

ボランティアによる組織なのです。

 

 

(日本ももっとボランティア文化を根差しましょう。

そうすれば、現在のIT大臣問題も少しは浮かばれます。)

 

シビテックなどのコミュニティーは

台湾当局よりも影響力があるそうです。

 

 

 

 

また…、日本では深刻になった

トイレットペーパーの買い占め問題も

台湾はユニークな呼び掛けにより

緩和されたそうです。

 

それは、

「お尻は一つしか無いのだから

そんなにトイレットペーパー買わなくていいよ」

というポスターだったそうです。

 

 

【経済面での補償】

2月末という早い段階で、新型コロナウィルス感染症の影響により

経営困難となった業界や企業に対して財政面での補助や振興措置を取りました。

 

また個人ID情報から隔離が実施された人などを後から特定し易く、

補償をする際の対応も容易にしています。

 

日本のIT大臣は78歳でコンピューターを使いこなせない人物。

なぜIT大臣に任命したのでしょうか。

 

国民を馬鹿にしすぎています。

日本には素晴らしいITの専門家がたくさん存在します。

日本の恥さらしを止める為にも

即効 IT大臣交代を希望致します。

 

法律上、交代が直ぐに出来ない?

 

法律をまず改めててください…

 

またまたしつこいですが

坂本龍馬様名言

「時勢に応じて自分を変換しろ」

 

 

大昔の法理を引きずってないで

時勢に応じて法律を改正していきましょう…