価値観は人それぞれ。自分の価値観を人に押し付けないでっ。 

 

 

 

 

ごきげんよう。。。

 

外国人社員の接客研修や、

日本人向けインバウンド接客研修の専門家

Office MICOTO 雅采の張陽子です

 

 

梅雨に入りました

 

 

太陽さんを見ないと元気が出ませんが、

草木は梅雨を心待ちにしているかもしれませんね

 

さて、心温まるエピソード集からの素敵な話を

ご紹介いたします

 

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【 洋子ちゃんの10円玉 】

 

 

 

親の居ない知的障害の子供を預かっている教会がありました

 

 

 

その教会では子供達が15歳位になるとある試験をして

合格すると社会に出しているそうです。

 

 

その試験とは 1円玉 5円玉 10円玉 50円玉 100円玉 500円玉の

お金をバラバラにして

「あなたにとって1番価値のあるものから並び替えなさい」

というものでした。

そして500円玉から並べれば社会に出しても

大丈夫、という決まりごとでした。

 

 

何故この様な試験をするかというと

買い物や電車やバスに乗る時に最低限の

お金の価値判断が出来ないと社会に出ても

本人が困るからです。

 

 

ある日、15歳のお母さんの居ない洋子ちゃんに試験をしたのですが

洋子ちゃんが1番価値のある貨幣として選んだのは10円玉でした。

 

 

教会の先生方は「洋子ちゃんはまだお金の価値判断が出来ないのだ」

ととても心配したそうです。そして再試験をしてもやはり10円玉を選ぶのです。

しかし、10円玉を持ってニコニコと笑顔で答えている洋子ちゃんを見て、

この子には何か訳があるのだと思い、先生方は洋子ちゃんの1日の行動を

思い起こしました。

 

 

洋子ちゃんのお母さんは、洋子ちゃんが生まれてすぐに亡くなってしまい

今は病床のお父さんが居るだけです。

洋子ちゃんは1日のお勉強や夕食が終わった時に

必ずお父さんに短い電話をします。

お父さんと会話をすることが 唯一の楽しみだったのです。

 

 

先生は、洋子ちゃんが電話をしている姿を思い出し、

その電話が赤電話であることに気がつきました。

その赤電話で使えるのは10円玉だけでした。

 

 

そうです。洋子ちゃんにとって1番価値のある貨幣は

お父さんと話ができる10円玉だったのです。

 

 

先生から言われた

「1番価値のある貨幣から並び替えなさい」

という問いに対して、洋子ちゃんによって500円玉ではなく

まさに1番価値のあるのは10円玉だったのです。

 

 

 

殆どの人は、貨幣価値の高い500円玉から並べる事ばかり教わりました。

そして、お金をたくさん持っている人が偉いのだという社会で育ちました。

 

 

でも、本当に大切なことは、貨幣価値の高い低いでは有りません。

 

 

1円玉には1円玉の働きがあり、5円玉には5円玉の働きがあり

そして洋子ちゃんが大切に握りしめた10円玉には10円玉の働きがあるのです。

 

 

そのことの大切さが分からないようでは

良い意味での人間関係を築き上げることはできません。

 

 

社会常識は大切なことではあるけれども

本当に大切なのは、

 

『お互いの価値観を尊重し合い理解し合う』

 

ことではないかと思います。。。

 

 

(若い世代には「赤電話」がピンとこないかなぁ…)

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子供の価値観は育った環境に左右されます

 

特に母親の価値観は多大な影響を与えます

(注意しなくては…)

 

 

そして講師・教師 という肩書きの元

語る時は注意して語ります

 

「あくまでも私の意見でして・・・」

「一概には言えませんが・・・」

 

などのフレーズは頻繁に使うよう心掛けたいものです